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TEL. 03-5471-0531

〒140-0013  東京都品川区南大井3-15-5



三松堂印刷株式会社

会社名:三松堂印刷株式会社
板橋工場:東京都板橋区前野町6-5-1
電話:03-3965-8021
                             
『クイックレスポンス・ワンストッププロダクション』を掲げる三松堂印刷株式会社は今年4月、板橋工場にウエブテック株式会社のオフライン印刷品質検査システム「STS12000」を導入し、クレーム・ゼロを目指す工場全体の品質管理体制を強化した。

三松堂印刷板橋工場は、平台印刷機12台を中心に、プリプレス・印刷・加工・配送までの一貫した生産ラインを整え、書籍や商印など多岐にわたる印刷需要に対応することはもちろん、完全デジタル処理におけるプリプレスからの短納期・高品質に対応した24時間体制で顧客ニーズに応えている。

現在の設備は、菊全8色両面兼用機3台、同2色両面兼用機2台、菊半4色片面機1台、同2色片面機1台、四六全判1色両面機3台、同8色両面機2台のほか、各種折り機や製本機を有する。



                   


STS12000導入以前には、印刷物を捲って検査を行っていた同社では、検品人員の人手が不足し、納期に合わせた出荷が困難な状況が続いていた。そのため、「社内からクレーム品を出さないようにするには、パラ検で人を雇うよりも検査機にかけた方が将来性を考えても確実であり、コスト的にも安い」として導入を検討。まず考慮したことが扱う担当者の人選であった。

板橋工場の渡邉一次長は「検査装置は生産機ではないため、若手が行う作業ではないが、工程のなかで最も重要な箇所。そのため、アルバイトではなく熟練した経験が必要だった」とポイントを挙げる。そこで、定年を迎えた印刷機オペレーターの丸山岩雄氏がSTS12000による検査を受け持つことになった。

丸山氏は「紙が流れ出せば簡単な操作で誰でもできるが、印刷物の反りやカールを防ぐ積み方を考えながら動かしている」と長年にわたり培った技術を発揮し、機械の能力を最大限に引き出す努力を積み重ねている。


                     


導入後には「まだ半年経っていないので、熟知して使用しているとは言えないが、不良品率は大幅に減少している。カメラの精度も高く、色差をとってくれるため現場でも好評。現在では四六全のポスターや表紙、菊全で刷っているカバーや帯、菊半すべてを検査にかけている。四六全のポスターだと人間の目では追えない部分がかなりあるため、今では検査機が無いとやっていくことはできない。社内で不良が出た場合にも、フィードバックすることで機械故障なのかオペレーターのレベルの問題なのかが判断ができ、非常に役立っている」と渡邉次長は高い評価を与える。

また、同社では5段階の基本検査レベルに加え、各種印刷物に適した基準を新たに設定し、より厳しい品質検査に力を注いでいる。 「最初に設定されているレベルを5に上げても、当社では薄紙の幅が広いため欠陥が見つからないものもある。そのため、ウエブテックさんには色差ゼロの最高レベルをつくってもらい、さらにその上の基準として商印用や表紙用などのレベル設定を技術スタッフと協力して独自に設定した。現状に満足することなく、ウエブテックさんにはどんどん意見を言わせてもらっている」(渡邉次長)と品質を追及する三松堂ならではの取り組みである。

STS12000の導入は新たなビジネスにも広がりを見せ始めている。「導入以降、各方面から見学者が頻繁に来ている。そのなかで、濃度の色差や油ダレ、ピンホール、ヒッキーは当たり前だが、濃度差のチェックをしている方が多い。実際に確認した後、当社に検査のみを依頼されることがある」(渡邉次長)と検査装置の導入による、もう一つの効果を説明する。
一方、検査装置は印刷機オペレーターの意識にも変化を与えたという。渡邉次長は「はじかれて刷り直しとなれば、版を焼くなどの無駄な時間やコストがかかり、オペレーター自身も嫌な思いをすることになる。最近では、不良を防ぐためには自分たちで改善しなければならないと自覚するようになった。発見したものを見せ、品質に対する意識を持たせることが一番必要」と語る。

検査を担当する丸山氏も「機械にかけてムラがあり過ぎると刷り直すことがある。導入当初はブザーの音を少し大きめにしてオペレーターに意識させるようにしていた。今では、現場全体で決して悪いものを出さないという気持ちが強くなり、確実にレベルが上がってきている」と人間力の向上を強調する。「STS12000のおかげで、オペレーターのスキルの実態を確認し、現実を知ることができる。自分でやったことに対して結果の良し悪しがはっきりと表れ、それぞれの成績が分るようになった」(渡邉次長)との言葉からも、オペレーター一人ひとりのスキルアップを促す重要なツールとして機能していることが分る。

「以前から品質安定装置を装備し、色ムラを無くすことに努め、会社全体の品質に対する意識を向上させてきた。100あれば100の良いものを出さないと受け付けてもらえない時代になり、現場としては全量で良品を出そうと努力している。STS12000が一つの武器になれば」と渡邉次長。顧客満足の最大化を図るためにも、今後は24時間360日体制を視野に入れた検査体制の構築を目指していく。

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