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TEL. 03-5471-0531

〒140-0013  東京都品川区南大井3-15-5



日包興業株式会社

会社名:日包興業株式会社
本社:東京都葛飾区宝町2-33-19
電話:03-3691-8631
日包興業株式会社は、昨年末にウエブテック株式会社の枚葉印刷機専用インライン印刷品質検査装置「PIS3000」を同社八潮印刷工場(埼玉県八潮市)に導入し、クライアントの厳しい品質要求に応えている。

日包興業株式会社は、昭和38年に日包化成工業として創業し、食料品から化粧品、玩具等の各種パッケージ、POP、カタログなど、企画・デザインから印刷、加工までの一括製品化ラインをもつ従業員94名の総合印刷会社。

保有設備は、枚葉オフセット印刷機4台(菊全8色機、同7色機、同5色機、同4色機が各1台/すべてUV対応)、オートン抜加工機2台、ビク抜加工機2台、グルアー貼加工機2台を揃える。

八潮印刷工場は、平成元年に新設。菊全7色機および同5色機が八潮印刷工場に設置され(PIS3000は7色機に搭載)、現在15名のスタッフが作業にあたっている。

 

                    


検査装置の導入にあたり、前野浩之八潮印刷工場工場長は「合成紙、タック紙、PP、紙、全ての分野において紙を問わず、一日で何十台という多品種小ロット化が進んでいる。さらに、トレカで最大90面付けなどの多面付けも多くなり、目視での検査は限界になってきた」と経緯を説明した。

検査装置選定については「導入している印刷会社を訪問し、自分の目で確認するとともに実際に現場のオペレーターの意見を聞いたことが大きい」(前野工場長)と話す。

PIS3000が導入各社から高い支持を得ている要因である、印刷面に悪影響を与えず検査に必要なシートの安定性のみを制御するエアーユニット『シートスタビライジングシステム』、濃度の低い欠陥画像をより高い濃度で撮影する『ディレクショナルライティングシステム』、従来のRGBカラーフィルターで失われていた光情報を取り込むことのできる『デジタル3板式CCDラインスキャンカメラ』の各種機能がポイントになったようだ。



                   


導入後には「明らかな濃度変化や、お客様の信頼を一番失う油タレ・水タレなどを確実に拾ってくれている。さらに、オフラインと較べて刷了と同時に検査も完了するインラインの方が圧倒的に能率がよい。最終工程で一括検査を行う場合でも、検査を行う人間によるチェックのムラがなく、安定するようになった。そのため、上半期のクレーム数も激減しスタッフの自信につながっている」と前野工場長は効果を肌で感じている。

担当するオペレーターも「一枚一枚見てくれるため安心できる」と高い評価を与えている。また、導入以前には、印刷中にオペレーターや助手が500枚毎に目視しチェックシートに記入するデリバリー検査を行っていたが、PIS3000は履歴データを見ることができ、「本社で営業に説明する時でもパソコン上で見て納得してもらっている。手書きの時代と比較して、まさに論より証拠」(前野工場長)と営業サイドとのやり取りにも役立っている。
                                     
さらに、同社内で最終工程まで行う場合、工場が一箇所ではなく工程が別々になることから、紙面検査を通っているという確認のプラカードを付け、抜き工程・貼り工程といった後工程の作業員の安心感やゆとりを生み出すことにも成功している。その一方で、前野工場長は「オペレーターには、検査装置にばかり頼らず、あくまでも自分の目で見て、無理な部分は機械の手を借りるシステムをとっている。アテにし過ぎると目で見なくなる悪い癖がついてしまう。あくまでもサポートとして使うように言っている」とオペレーターへの教育を重要視し、月に一回は勉強会やミーティングを開き、「その場で的確な対応ができるか、意識の持ち方を確認したい」(前野工場長)との理由から様々な場面を想定した問題を出すなど、細やかな指導のもと、20代〜30代の若手スタッフの技術力を高めている。

ウエブテック(株)においても、定期メンテナンスなどより充実したサポート体制に力を注いでいる。「何か起きても、対応が非常に早く、勉強もよくしているのが分かる。単純なことであれば、現場の人間がウエブテックさんのサポートの方と直接やり取りし、今ではメーカーと印刷会社を超えた人と人のつながりを感じている」と前野工場長も大きな信頼を寄せている。また、同社では、『日々、新たなものを』との方針から、八潮印刷工場では水なしUV印刷に取り組んでいる。すでに、日本WPA(日本水なし印刷協会)に登録し認可されており、今年中の立ち上げを予定している。「水なし印刷は、油性は流行っているが、UVだと全国でもまだ数が少ない。そのうちの1社になるためテストを重ねてきた。UVとSOYでバタフライマークが入れば環境面でも他社との差別化ができる。水なしUVは、今後の方向性として外すことのできないもの。やれることは何でもやっていきたい」と前野工場長は意気込みを語る。

PIS3000を導入して約半年。「パッケージは商品の顔と言われ、針で突いたようなピンホールはもちろん、臭いがするというシビアなクレームもある。PIS3000を導入したことで、お客様に安心していただいたことが一番の効果。加えて、まわりの評価が上がり、仕事の確保にもつながった。これからは、印刷機だけでなく抜きや貼りの機械にも検査装置を搭載して管理しなければならない時代になってくる。その意味でも、PIS3000は非常に大きなPRになる」と新たな強みを手に入れた前野工場長は笑顔を見せる。

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