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TEL. 03-5471-0531

〒140-0013  東京都品川区南大井3-15-5



日本印刷工業株式会社

会社名:日本印刷工業株式会社
本社:静岡県駿河区中吉田14-35
電話:054-261-3411
  
                        
静岡県で印刷紙器やラベルを手がける日本印刷工業は、昨年11月、ウエブテック製のフルデジタルカラー印刷品質検査装置『PIS 3000』を導入した。中部地区で過熱化している“品質競争”に勝つため、同社では昨年2月にハイデルベルグ製6色印刷機を導入。新規設備を最大限に活用するため、品質管理の自動化に取り組むことを決めた。

日本印刷工業は1943年の設立。医農薬、食品、精密機器、電気部品分野を中心に紙器やラベル、取扱説明書などの商業印刷物を供給している。取引先にはナショナルユーザーも多く、技術力には定評のある有力コンバーターとして知られている。



                    


中部地区は製造業の激戦区であるだけに、包装企業に求められるレベルも高い。同社では早くから製造部門から独立させた形で品質管理室を立ち上げ、不良率の低減に力を入れてきていた。電気部品や医薬品など特に品質に厳しいユーザーに対しては全数検査にも対応し、それ以外の仕事についても300枚に1枚の抜き取りチェックを徹底していた。それでもこの数年来、ユーザーからの短納期要請が急速に厳しくなり、従来通りの手法では限界を感じることも多くなっていたという。本社工場長の長登廣氏は語る。

「大手ユーザーからは、納期は1工程1日以内を求められるようになってきた。印刷、抜き、貼りの3工程なら3日以内。ナショナルユーザーから受注する仕事は、ロットが20〜30万個に及ぶこともある。検査部門に人員を振り分けて対応してきたが、ユーザーの希望納期に全数量を目視検査することは事実上不可能だった」目視検査では作業者によるバラツキがあり、クレーム品の流出を完全には防げなかった。2年ほど前から検査の自動化を検討していたが、検査装置の信頼性に不安が残り導入に踏み切れなかった。ところが、2006年に入って導入気運が一気に高まった。

そのきっかけとなったのは、主力ユーザーから新規の受注の相談を受けたこと。魅力的な案件だったが、品質・納期の要求レベルは非常に高かった。工場の生産体制・管理体制を見直さなければ対応は難しいと思われた。その当時の状況を現場の立場から見ていた業務課主任の広瀬成浄氏は次のように述べている。「ロットや納期のことを考えると多面付けの仕事が間違いなく増えると予想されました。それも20面、30面という仕事が出てくるだろうと……。

目視による検査から脱却しなければ大変なことになると思いました」2006年2月、同社ではハイデルベルグの菊全判6色機(UV油性兼用)を導入した。ラベルや商業印刷など薄物の仕事も増えてきていたため、薄紙から板紙まで対応できるマシンの増設が不可欠だったからだ。「新台が入って現場が活気づいている時だけに、検査体制の見直しのチャンスだと考えた」広瀬氏は経営陣に提案書を書き、検査装置導入の担当に任ぜられた。各検査機メーカーの資料を集め、検討に入った。

まず検査機のタイプはインラインか?オフラインか?目視の人員を増やしブランクス検査で対応するか?導入企業を熱心に見学し、結局、印刷途中でも不良を発見できること、短納期対応がしやすいことが決め手となって、検査機の機種はインラインタイプを選定した。そこからメーカーを数社に絞り、性能・運用状況の確認を行ったが、「検査機を有効に活用している企業の多くが導入している」ことからウエブテックの「PIS 3000」を選んだ。



                   


PIS3000は、「シートスタビライジングシステム」と呼ばれる圧胴上でシートを安定させる機構を採用している。これにより、全面検査が可能になり、精度の高い検査を実現できる。また、画像を高いコントラスト(濃度差)で得られる「ディレクショナルライティングシステム」を採用。

菊全印刷の場合、PIS3000はカメラ1台で0.5mm、2台なら0.25mmの薄い汚れが検知できる。検査機の性能を決定するカメラは、3CCDデジタルラインスキャンカメラを採用している。ラインスキャンカメラの特長は、カメラに返す反射光を防ぎ高精細な検査を可能にすること。

3CCDカメラは、元々軍事用に開発された高性能カメラで、検知精度には定評がある。特に、RGBを分解する差異、光の成分を損失しない台クロックプリズム技術により、撮影画像情報を失わずにコントラストの高い画像データを再現できる。

こうした数々の性能的な特長に加え「近隣に導入企業が多いため、サービスやメンテナンスの対応も期待できると考えた」と広瀬主任は述べている。長登工場長は今後の展望について「品質はもちろん、短納期対応が当社の強み。

新型印刷機と検査装置をフル活用し、ワンランク上のサービスを実現したい。社内的には今後、検査部門の再構築も含め、現場の効率化をさらに進めていきたい」と期待を込めて語っている。


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